グレンフィディック

グレンフィディック(Glenfiddich)は世界で一番飲まれているシングルモルト。ウイスキーに関心の無い方でもその名前ぐらいは聞いたことがあるはず。
グレンフィディック蒸留所はスペイサイドに1887年創業。創業者はウィリアム・グラントで、当時は家族総出の手造りで作り上げた建物に、中古の設備で事業が始まり、クリスマスの日に蒸留器から始めて生産されたそうです。
ラベルに鹿のイラストが入っていますが、グレンフィディックがゲール語で「鹿の谷」という意味であることに由来します。
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グレンファークラス

グレンファークラスはスペイサイドモルトの人気蒸留所の1つで、今となっては珍しい家族経営を守っているところです。
それでいながら、かなり豊富なラインナップを揃えており、努力のほどが伺えます。
創立は1836年。ベンリネス山の雪解け水の恩恵を受ける場所にあり、グレンファークラスとはゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」という意味だそうです。
ベンリネス山は標高814メートルで冬の雪解け水はピート層を通り抜け、花崗岩の下に深くしみ込んで酸味を含む、ウイスキーに最適な湧き水となります。

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グレンエルギン/ブランド紹介

グレンエルギン(Glen Elgin)は1898年創業のスペイサイドモルトです。チャールズ・クリー・ドイクという蒸留所設計の第一人者が設計した蒸留所で、彼はこの他にもパゴダ屋根を発明し、タリスカー、グレンファークラスなどの多数の蒸留所を任されてきました。
グレンエルギンは非常に美しい蒸留所で、夏にはイワツバメがウォームタブの間を飛び回る場所で、南東に位置するミルビュイ・ロッホ(湖)近辺の天然水で仕込んでいて、はちみつのような甘さとモルティな香りが特徴です。

日本では、それほど知名度のある銘柄ではないのですが、ホワイトホースの原酒を生産していることからも分かる通り、安定した高い品質を誇ります。
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クラガンモア/ブランド紹介

クラガンモア(Cragganmore)はスペイサイドモルトの雄の1つ。ウイスキーファンには広く知られたマッカランやグレンリベットというシングルモルトの有名蒸留所でマネージャーを歴任したジョン・スミスという職人が1869年に設立したものです。
その蒸留所はスペイ川のほとりにあり、本人が大の鉄道ファンであったということも手伝って、線路脇に蒸留所を造って、鉄道から専用の引き込み線を所内まで引いて原料や製品の輸送をしていたそうです。その由来もあって、今でもラベルには線路が描かれています。

また、クラガンモアはオールドパーのキーモルトとしても知られ、風味は豊かであるが、いろいろな要素を併せ持つ奥が深いウイスキーで、ちょっと分かりにくい面もあります。ただ、同業他社のウイスキーメーカーからは高い評価を受けていて、またブレンダーの間でも人気が高く、前述のオールドパーの人気を支え、ホワイトホースにも貢献してきました。

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カードゥ/ブランド紹介

カードゥ(Cardhu)はジョニーウォーカーの原酒として知られる蒸留所で、そのシングルモルトはまろやかなフレーバーが魅力のスペイサイドモルトになります。カードゥ蒸留所はジョン・カミングが設立したもので、18世紀後半から19世紀前半は当時の他の多くの蒸留所と同じく密造酒の製造所としてスタートしました。それが政府公認蒸留所になったのが1824年。ジョンの死後の1872年に経営を受け継いだ息子の妻のエリザベス・カミングが優れた経営手腕の持ち主で、カードゥが今日の名声を勝ち得るために大きな力を発揮。彼女は「ウイスキー産業の女王」とも言われています。

カードゥは2000年以降、特にスペインでの人気が上昇して生産が間に合わなくなっていましたが、02年にその不足分をグレンダラン等の原酒で補いブレンデッドモルト(ヴァッテドモルト)にしてしまいました。「カードぅ・ピュアモルト」という名前で売り出しましたが、SWA(スコッチウイスキー協会)から曖昧な表現は消費者を混乱させるので好ましくない、との通告を受け、04年にすべて回収。07年にはスコッチウイスキーに関する法律改正のきっかけになったほどです。

現在のラインナップは12年とスペシャルカスク・リザーブの2種。カードゥ12年の味わいはライトで甘やか。スッキリとしたものでストレートで呑むのもおすすめです。

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