新着情報
更新日:2008-12-25
タイトル:
テルーと猫とベートーヴェン
更新日:2008-12-14
タイトル:
巨人譚 (光文社コミック叢書SIGNAL) (光文社コミック叢書“シグナル” 19)
更新日:2008-11-24
タイトル:
SEIKO (セイコー) 腕時計 SPIRIT スピリット パワーデザインプロジェクト ソーラー電波時計 SBPM001 メンズ
更新日:2008-11-24
タイトル:
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更新日:2008-11-18
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トップ>>Book>>日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集 (創元推理文庫)
日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集 (創元推理文庫)代表作の『顎十郎捕物帳』が全24編収録 |
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東京創元社
発売日: カテゴリ:Book 通常24時間以内に発送 おすすめの平均: ![]() ![]() ![]() ![]() 4.0レビュー数:1
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◇◇作品紹介◇◇ |
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◇◇アマゾンのレビュー◇◇ ◇◇アマゾンのカスタマーレビューからの抜粋◇◇ 概要:コロンボ/ルパン
おすすめ度:4 コメント:顎十郎は、コロンボよりもトボけていて、ルパンより強い。 トホン、とした顎十郎の推理が冴え渡る。この「顎十郎捕物帖」が何十話も読めるのだから、「日本探偵小説全集」の中でも屈指のお得感。 ◇◇関連商品◇◇ |
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4.0
実は、某古書市で購入した、久生十蘭の作品集です。
この創元文庫の日本探偵小説全集は、いずれも分厚い本ばかりですが、久生十蘭集もやっぱり分厚いです。
その大部分を占めるのが、有名な『顎十郎』。
以前から『顎十郎』は、私にとって時代小説の聖典とも言うべき存在である『半七捕物帳』に匹敵する捕物帳の名作だと聞いていたので、それが全て一度に読めるというのは、とても楽しい体験でした。
半七は、綺堂の文章力のおかげもあって、何とも言えない江戸情緒を感じさせるのですが、正直な話「推理小説」としてはかなり無理があるのも事実。
その点、顎十郎は短編推理小説の体裁を見事に整えていて、一編あたりのページ数がちょっと物足りないのですが、実に面白かったです。
実際、これほど面白いとは思わず、実に良い収穫でした。
ただ、全24編を通読すると「惜しい」と思う点も。それは、顎十郎氏の人生がけっこう迷走していること。
甲府での勤めをほっぽりだして放浪をした挙げ句、堅物の叔父(同心頭)の元で閑職につくというあたりまでは良いのですが、物語の途中でそれを再び放り出して、何と籠かきになってしまいます。
最初の数話で同心におさまって、続く物語の内で、叔父やその娘との交流や部下の岡っ引き、ライバルの北の同心などがレギュラーメンバーとして登場して物語に安定感がでてきたのに、それをぶちこわす展開と言わざるを得ません。
鬼平さんのように永遠に江戸の街で遊んでいたいという読者にとっては何とも言えないですね。
顎十郎の活躍した時代はすでに江戸も最末期なので、籠かき編の後に、さらに最後に全体を締めくくるように、維新の騒ぎが描かれて終わるのかと思ったら別にそんなこともなく、最終編もこれまでと変わらない展開でした。
風太郎がもし、この展開で書いたら、お得意の連鎖式短編集のような落ちを付けたかも、と思ってしまいました。
もっとも、そうした事は続けて読んだからこその感想で、短い一編一編は実に楽しく、特に文章は歯切れも良く鮮やかです。
彼は口述筆記を昭和初年という早い時期から取り入れた作家だそうですが、体現止めがやたらと多い文体が、江戸を生きた故老の昔話を聞いているかのような気分にさせてくれます。
そのほか、この作品集には名作としてしられた『湖畔』や『ハムレット』、それから3話だけですが何と平賀源内を探偵役に据えた短編も3編収録されています。
(tom)