海音寺潮五郎「蒙古来たる」上中下/kindle unlimited

海音寺潮五郎の名作長編の1つ「蒙古来たる」がkindle unlimitedで読み放題になっているので、ご紹介します。
海音寺潮五郎は歴史小説の大家で、膨大な資料に基づいた緻密な作風が魅力の作家です。
この「蒙古来たる」は、元寇を舞台にしたもので、戦国時代や幕末維新は珍しくもないのだが、元寇はかなり珍しい。

基本的に2度の元寇の歴史的経緯を忠実になぞりながらも、架空の人物をその中に配し、戦記物であると同時に冒険小説の風格も持っていて、大家の力作に恥じない出来。
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海音寺潮五郎「日本名城伝」/kindle unlimited

kindle unlimitedの読み放題対象から。

意外とkindle unlimitedの対象になっている小説というのは少なくて、特にこの時代の歴史作家の作品は私がいろいろと見て回った中ではほとんど無い。そうした中で、海音寺潮五郎作品は珍しく11作品対象になっていて、ようやく「日本名城伝」を読み終えたので、紹介しておく。

これは、いわゆる小説作品ではなく、日本の城をテーマにした随筆で、熊本城、高知城、姫路城、大阪城、岐阜城、名古屋城、富山城、小田原城、江戸城、会津若松城、仙台城、五稜郭の12の良く知られたお城の成立の経緯や歴史、その城に関わった偉人たちの話しを随筆形式で語っている。

海音寺潮五郎はもちろん小説作品も面白いのだが、現代になってみると、ちょっと回りくどかったり、テンポが合わなかったかりする。
しかし、この手の随筆作品は軽妙で読みやすいのに、しっかりと深いところまで書いてあって、さすがは大小説家と思わせる。

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