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小池一夫と神江里見の名作「弐十手物語」

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弐十手物語は、小池一夫原作、神江里見作画の時代劇劇画です。漫画誌ではなく「週刊ポスト」で78年から03年まで連載され、単行本で全110巻もの大作となります。

完結後ほどなく、続編の「新・弐十手物語」が文芸ポストに、さらに「新・弐十手物語 つるじろう」が「ガッツポン」で連載されましたが、今回のアマゾンの電子書籍キンドルでセット購入出来るのは無印の「弐十手物語」になります。

ストーリーは大岡越前の下で同心として働く、藤掛飯伍と配下の由造、その後は菊池鶴次郎の働きを描く捕物帖になります。

序盤は狼の睾丸の異名を取る腕利きの同心、飯伍が主人公として展開しますが、程なく主役が鶴次郎に変更になって、延々と続きます。

鶴次郎は情に厚く何事にも本気向き合う男だが、三枚目で女にもてない、という設定。しかし、小池劇画の主人公だけあって、実際には次々と女に惚れられるという展開。しかも、その女はみんな死んでいくため「死に神鶴次郎」の異名をとるようになっていきます。

基本、数話から10数話程度の中編が串刺し的に続いていくというもので、さすがに後半になるに従って、それまでに死んだ女の存在が重くのしかかってくるような雰囲気もあって、多少読み進むのがつらくなってきます。

基本的に同じような話が続くのですが、それでも飽きずに読めるのはさすがにお話巧者の小池一夫らしいと思わせます。

全110巻ともなると、一気買いはセールになっているときでないと厳しいものがありますので、キンドルを時々チェックして安い時に買うのがおすすめ。

でも特に全巻揃えなくても、暇にあかせて読める分だけ買って読んでも特に支障がない作品でもあります。

さすがにリアルな読者というと、連載開始当初だと46年も前で、その当時のおじさん向けの雑誌の読者なのだから70代~80代ぐらい?

連載後半でも50代以降でしょうから、かなり少なそうですが、昔懐かしいと思える方ならおすすめです。


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