モートラック

モートラック(Mortlach)はスペイサイドの中心地であるダフタウンにおいて1823年に初めて政府の認可蒸留所として設立されたものです。
モートラックの特徴は「ダフタウンの猛獣」と言われるほどの力強い味わいが特徴。通常のモルトウイスキーは2回の蒸留を経て作られるのが一般ですが、モートラックでは6基の蒸留釜を複雑に連携させて2.81回の蒸留回数を実現しています。
その原酒の大半はブレンデッド・ウイスキーのジョニーウォーカーに使われ、シングルモルトとして世に出ることはほとんどありませんでした。
最近になり改めて、市場に展開されるようになり、その強烈な個性でウイスキー好きを魅了しています。




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マッカラン

マッカラン(MACALLAN)はスペイサイドのシングルモルトの代表的な有名ブランド。ロンドンのハロッズのウイスキー読本で「シングルモルトのロールスロイス」と讃えられた銘柄で有名になりました。
創業は1824年。ハイランドで2番めに蒸留ライセンスを取得して、合法的に蒸留が行える政府登録蒸留所として発足。大麦の麦芽は専用に作られたもののみを使用し、仕込み水は近隣を流れるスペイ川のそばにある泉の湧き水のみ。
熟成に使う樽は大部分がヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽で自社で管理する森林で伐採し天日乾燥をしてシェリー用の樽を製造。そのシェリー樽をシェリー業者に無料で貸出、シェリーが熟成したら樽を戻して、マッカランの熟成に使用します。
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ロングモーン

ロングモーン(Longmorn)はスコットランド・スペイサイドのシングルモルト。ロングモーンはゲール語で「聖人の場所」という意味だそうで、蒸留所が建てられた場所にチャペルがあったと言われており、語源になっています。1893年にジョン・ダフによって設立。
日本ではロングモーンといえば、竹鶴政孝がスコットランドで最初にウイスキーの製造実習をしたことで知られ、ニッカの余市蒸留所が石炭直火蒸留とストレートヘッド型のポットスチルを採用しているのは、このロングモーンのスタイルを倣ったためと言われています。
現在のロングモーンでは石炭直火蒸留はやめてしまっているそうですが、ブレンダーの間では人気が高く、マッカランやグレンファークラスと並ぶトップドレッシングの1つとして知られます。




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ノッカンドゥ

ノッカンドゥ(Knockando)はスコットランドスペイサイドのシングルモルトウイスキー。ノッカンドゥ蒸留所はスペイ川の中域にあり、語源はゲール語で「小さい黒い丘」だそうです。
ノッカンドゥの魅力は何と言ってもビンテージにこだわっている点にあります。一般的にウイスキーは様々な熟成年数のモルトをヴァッティング、ブレンディングすることで成り立っていますが、ヴィンテージウイスキーは単一シーズンのモルトのみを瓶詰めして作られています。
ノッカンドゥでは全てがヴィンテージウイスキーで、若くて未熟な樽を古酒とヴァッティングさせてバランスをとるという手法を採用して居らず、商売的にはかなり不利(長く資産を持たなくてはならないので資本の回転率が悪くなる)にも関わらず、意地を貫いている蒸留所といえましょう。





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インチガワー

インチガワー(Inchgower)はスコットランドスペイサイドのシングルモルトで、ベルのキーモルトでもあります。ベルの他にはホワイトホースやジョニーウォーカーの原酒でもあり、シングルモルトとしてボトリングされるのは生産量の1%程度だと言われています。
かなりレアなシングルモルトですが、そういう訳で、インチガワーとは知らずに呑んでいるウイスキーファンはたくさん居そうです。

インチガワーは1871年にアレクサンダー・ウィルソンによって設立。スペイ川の河口から東に8キロほどのバッキーという港町があり、その港町を見下ろす高台に蒸留所があります。インチはゲール語で「島」の意味だが、この場合は「川のそばの草地」のことで、ガワーはゲール語で「やぎ」。インチガワーは「川のそばのやぎの放牧地」となります。

インチガワーの飲み味はスペイサイドとハイランドの中間的な個性があり、潮の香りも感じられます。





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