クラガンモア/ブランド紹介

クラガンモア(Cragganmore)はスペイサイドモルトの雄の1つ。ウイスキーファンには広く知られたマッカランやグレンリベットというシングルモルトの有名蒸留所でマネージャーを歴任したジョン・スミスという職人が1869年に設立したものです。
その蒸留所はスペイ川のほとりにあり、本人が大の鉄道ファンであったということも手伝って、線路脇に蒸留所を造って、鉄道から専用の引き込み線を所内まで引いて原料や製品の輸送をしていたそうです。その由来もあって、今でもラベルには線路が描かれています。

また、クラガンモアはオールドパーのキーモルトとしても知られ、風味は豊かであるが、いろいろな要素を併せ持つ奥が深いウイスキーで、ちょっと分かりにくい面もあります。ただ、同業他社のウイスキーメーカーからは高い評価を受けていて、またブレンダーの間でも人気が高く、前述のオールドパーの人気を支え、ホワイトホースにも貢献してきました。




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カードゥ/ブランド紹介

カードゥ(Cardhu)はジョニーウォーカーの原酒として知られる蒸留所で、そのシングルモルトはまろやかなフレーバーが魅力のスペイサイドモルトになります。カードゥ蒸留所はジョン・カミングが設立したもので、18世紀後半から19世紀前半は当時の他の多くの蒸留所と同じく密造酒の製造所としてスタートしました。それが政府公認蒸留所になったのが1824年。ジョンの死後の1872年に経営を受け継いだ息子の妻のエリザベス・カミングが優れた経営手腕の持ち主で、カードゥが今日の名声を勝ち得るために大きな力を発揮。彼女は「ウイスキー産業の女王」とも言われています。

カードゥは2000年以降、特にスペインでの人気が上昇して生産が間に合わなくなっていましたが、02年にその不足分をグレンダラン等の原酒で補いブレンデッドモルト(ヴァッテドモルト)にしてしまいました。「カードぅ・ピュアモルト」という名前で売り出しましたが、SWA(スコッチウイスキー協会)から曖昧な表現は消費者を混乱させるので好ましくない、との通告を受け、04年にすべて回収。07年にはスコッチウイスキーに関する法律改正のきっかけになったほどです。

現在のラインナップは12年とスペシャルカスク・リザーブの2種。カードゥ12年の味わいはライトで甘やか。スッキリとしたものでストレートで呑むのもおすすめです。

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ベンロマック/ブランド紹介

ベンロマック(Benromach)はスコッチのスペイサイドモルトの銘柄。誕生は1898年。何度も生産中止と再操業をくり返してきた蒸留所で、オフィシャルボトルはほとんど発売されず、実力を埋もれさせたまま1983年にいよいよ生産が終了。そのまま消えていく運命かと思われていました。
そのベンロマックを老舗インディペンデントボトラー(独立瓶詰業者)のゴードンアンドマクファイル社に買収されます。G&M社も100年以上の歴史を持ちますが、蒸留所を持っておらず、その悲願をベンロマック蒸留所を取得することで達成しました。
G&M社は5年の歳月をかけて蒸留所を立て直し、オリジナルのベンロマック誕生100周年にあたる、1998年にチャールズ皇太子の公式な立会のもとに、生産が再開されました。

この蒸留所は僅か4人の従業員しかおらず、生産に携わるのはその中の2人。スペイサイドで最も小さな蒸留所です。
スコットランド産の大麦と近くのロマック丘を流れる湧き水を使用し、ウイスキー製造では珍しいソレラ方式という各パッチの一部を次のパッチに混ぜる方法で品質や味わいを一定に保っています。

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ベンリアック/ブランド紹介

ベンリアック(BenRiach)はスペイサイドのシングルモルトウイスキーです。
ベンリアックは50近い蒸留所があるスペイサイドのエルギンの南に1898年に設立されたもので、シーバスリーガルやサムシングスペシャルのブランド用の原酒として高い評価を受けていました。
長い歴史を誇る蒸留所ですが、1つの蒸留所で作られたものであるシングルモルトとしてベンリアックの名を冠したオフィシャルボトルが発売されたのは1994年。かなり後発になりますが、それまでの長い歴史の中で、ウイスキーファンはそれとは知らずにベンリアックを呑んでいたことでしょう。

2004年には独立資本の蒸留所として生まれ変わり、現在では高品質のシングルカスクや、スペイサイドで珍しいビーティタイプのモルトを次々とリリースしています。




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ザ・バルヴェニー/ブランド紹介

ザ・バルヴェニー(The Balvenie)はスペイサイドモルトの1つで有名なグレンフィディックの弟分として創業したものです。グレンフィディックと同じ敷地内にあって、バルヴェニーの名前はダフタウンにある古城から取られていて「山の麓の集落」という意味だそうです。

水源は、コンヴァル丘陵からの泉の湧き水を使用。原料はグレンフィディックと同じでありながら、水源の違いや製法の違いから全く異なった性質のモルトに仕上がっています。
創業者はウィリアム・グラントで、グレンフィディック創業の5年後の1892年。したがって、弟分と言いながらすでに100年以上の歴史を刻んだ老舗蒸留所で、今でも手間のかかるフロアモルティングを行い、麦芽の乾燥も自社で行うことで、クオリティのコントロールは万全。
樽の使い分けに積極的で、バーボン樽、シェリー樽、ワイン樽、ポートワイン樽、カリビアンラム樽などを組み合わせて多彩なモルトを少量生産しています。
初心者にも飲みやすい性格で、女性にもおすすめ。
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