スコッチグレインは日本の老舗靴メーカーのヒロカワ製靴が展開しているオリジナルブランドです。
1978年から展開を開始し、当時の日本の靴市場では高級品は海外のブランドのライセンスを買ってきた、いわゆるライセンス生産品が通り相場でしたが、その中でオリジナルブランドを立ち上げて育ててきたヒロカワ製靴の姿勢は高く評価されます。
スコッチグレインという名称はスコットランド伝統の穀物模様の革の名前に由来し、グッドイヤー製法を主流に、英国風のトラディショナルシューズがメインになっています。
何と言っても、日本人の職人さんが東京の墨田区で一貫生産しているという点が強みで、欧米の人々に比べ幅広甲高の日本人の足に合う木型を使って、履き心地に拘った仕上がりが魅力です。
現在のラインナップはそれなりの値札が下がっていますが、社長自らが世界各国の一流タンナーと直接交渉して仕入れた革素材を使い、自社で育てた日本人職人の手仕事による仕上がりはやはり魅力。同等の作りの欧米のシューズと比べるとかなりの値ごろ感のある設定であると言えるでしょう。
スコッチグレインのルックスは英国トラディショナルという一言で表現出来る、カッチリとした普遍性のある美しい紳士物のドレスシューズ。
ラスト(木型)も現在では約1万足分もあるそうですが、トレンドを追った長過ぎるトゥややたらと細い幅などは無く、一時の流行に流されない長く愛用できる靴ばかりです。
実は、私の人生の中の一時期、靴屋に勤めていたことがあり、その時に問屋さんからスコッチグレインの出物(工場のラインが暇な時に、特価品を少し作るので安く販売できる)を売ったことがあり、価格を考えるとかなり良い出来だったので、自分用で購入して、もう20年近く履いている。もちろん、普段から履いているわけではなく、ここ一番のフォーマルな格好をしなければならない時に出番が来るのだが、薄い茶色のストレートチップは上品な佇まいでありながら、洒落た雰囲気もあり良い買い物だったと今でも思っている。
【ふるさと納税】スコッチグレイン紳士靴「インペリアルII」NO.936 【ファッション・靴・シューズ】
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