マッカラン(MACALLAN)はスペイサイドのシングルモルトの代表的な有名ブランド。ロンドンのハロッズのウイスキー読本で「シングルモルトのロールスロイス」と讃えられた銘柄で有名になりました。
創業は1824年。前年の酒税法の改正というスコッチウイスキーの歴史の中で大きな分岐点となった出来事をうけ、ハイランドで2番めに蒸留ライセンスを取得して、合法的に蒸留が行える政府登録蒸留所として発足しました。
それまでの密造が主であったスコットランドのウイスキー造りがこの時代から正規のものとなって、発展の礎となります。
そうした長い歴史のなかで、マッカランは一貫して高い品質を誇り続けています。スペイサイドの蒸留所は多くがスペイ川周辺に建てられていますが、マッカラン蒸留所はスペイ川中流のクレイゲラキ村の対岸にあり、仕込み水は近隣を流れるスペイ川のそばにある泉の湧き水のみを使用しています。
大麦の麦芽は専用に作られたもののみを使用し、熟成に使う樽は大部分がヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽で自社で管理する森林で伐採し天日乾燥をしてシェリー用の樽を製造。
そのシェリー樽をシェリー業者に無料で貸出、シェリーが熟成したら樽を戻して、マッカランの熟成に使用します。マッカランは最低でも12年は寝かせてから出荷しますので、シェリー酒の製造業者に貸し出している期間も考えれば、樽の製造に掛かったコストを回収するのにとても長い期間がかかるという、信じられないような贅沢な作り方をしています。
シェリー樽熟成は原酒にフルーティな味わいを加える利点がありますが、シェリー酒は原料を追加しながら作っていくお酒なので、あまり樽が出回らない……という問題もあり、安定してシェリー樽の入手が難しいのですが、それを回避するためにマッカランはこのような一見すると経済合理性に合わないような方法をとっているのです。
しかし、その甲斐があって、「マッカランといえばシェリー樽」という印象がついて、近年のシェリー樽熟成ブームで多いに人気が上がっています。
ところが人気が上がりすぎたため、決して安いシングルモルトではないのですが、原酒不足に陥り、なかなかに入手困難に。価格も数年前までは日本では5,000円をちょっと超えるぐらいだったのが、今は7000~8000円ぐらいに……。
ただでさえ、貧乏人には簡単に手が出ないシングルモルトでしたが、ますます高嶺の花になってしまっています。
現在のラインナップ、シェリーオークが12年から30年まで、ファインオークが10年から30年まで揃い、また2016年にはダブルカスク12年(2種類のシェリー樽原酒をヴァッティングしたもの)が発売されています。一番の普及品であってもノンエイジではなく、12年から、というあたりに「シングルモルトのロールスロイス」の矜持を感じます。
日本ではマッカランはサントリーが輸入していますので、本来なら割と入手しやすい銘柄。700ミリではなく、ミニボトルを酒屋の店頭で見かけることも多く、味を知りたいだけなら、これを楽しむのもありです。
楽天でマッカランを検索
【お一人様6本限り】ザ マッカラン 12年 40度 箱付 700ml 正規 shibazaki_MCSMF10 shibazaki_MC12





【正規品 箱入】マッカラン ダブルカスク 12年 ヨーロピアンシェリー樽&アメリカンシェリー樽 ハイランド シングル モルト スコッチ ..





ザ マッカラン ダブルカスク 12年 40度 正規 箱付 700ml





ヤフーショッピングでマッカランを検索
マッカラン 10年 オフィシャル 旧ボトル 40度 700ml
新品本/ドン・マッカラン ドン・マッカラン/〔撮影〕 藤崎学人/訳