キャパドニック蒸留所は、グレングラントの第2蒸留所として1898年に誕生したもので、場所はスペイサイドのローゼスという町にあります。創業当時はグレングラントナンバー2と呼ばれたそうです。
グレングラント蒸留所の創設者であるJ&Jグラントによって建設されました。
ところが、創業後間もなくウイスキー不況に見舞われて、わずか3年で操業停止。長い休眠状態に陥ります。
その後、創業再開したのが1965年で、この頃には同じ名前の蒸留所は2つ有ってはならないという法律が出来ていたため、キャパドニックとなりました。意味は「秘密の井戸」だそうです。
キャパドニック蒸留所は1967年には2つの新たなポッドスティルが加えられて、技術の進歩もありわずか2人で運営されていたそうです。
キャパドニック蒸留所の目的はブレンデッドウイスキー用の原酒の確保であり、その製品のほとんどがシーバスリーガルやクイーンアンの原酒として使われ、キャパドニックのオフィシャルボトルは操業している間は一度も販売されたことはなく、ボトラーズ(瓶詰業者)に流れた僅かなものが市販されただけであったそうです。
キャパドニックは再創業後も、1977年にはシーグラムに売却され、2001年にはふたたびペルノ・リカール社に売却。
ペルノ・リカールは購入して1年後には蒸留所を閉鎖し、2010年秋には建物も解体してしまったそうです。
現在、流通しているキャパドニック銘柄のものは、2005年にペルノ・リカールが1988年ヴィンテージの16年ものをオフィシャルボトルとして発表。残された樽の中身が瓶詰めされて流通していますが、近い将来には見かけなくなることが予測されます。
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