グレンキースは1957年にによって設立された蒸留所で、当初はストラスアイラの所有で、ストラスアイラの第二蒸留所として作らえました。古い蒸留所がたくさんあるスペイサイドでは新顔になります。
ストラスアイラの所有者であるシーグラム社はストラスアイラ蒸留所からみてイスラ川の対岸にある製粉所の敷地を買収して、新しい蒸留所を建設したのです。
シーグラム社は当時アメリカで好評を得ていたシーバスリーガルの原酒を確保するためにこのグレンキースを建設。
グレンキースの生産する原酒のほとんどはシーバスリーガルに使われていたため、オフィシャルボトルは発売されませんでしたが、1994年にようやくファーストオフィシャルボトルが発売されました。
しかし、蒸留所は1999年に生産を中止。翌年には閉鎖され、さらに2001年にはシーグラム社はスコッチウイスキー蒸留所資産をペルノ・リカール社に売却し、ペルノ・リカール社は生産停止をそのまま続けただけではなく、他の蒸留所も次々と閉めていきます。
しかし、年月が経つうちに再びウイスキーの世界的な需要が回復して、シーバスリーガルのようなブレンデッドウイスキーの売上も回復。2013年より生産再開されています。
この再開に際して、生産能力はほぼ倍増。将来が期待されています。
グレンキースの味わいは、スペイサイドのキース地区で作られるシングルモルトは熟れた果実のようなアロマを放つものが多いのですが、それに倣って甘くフルーティ。
華やかなものになっています。
また、グレンキースを語る上で見逃せないのが、70年代まで3基のスティルポッドをつかって、3回蒸留を実施していた点です。3回蒸留というとアイリッシュウィスキーという印象がありますが、グレンキース設立当初、ブッシュミルズで働いていたスタッフがいて、そのやり方を紹介したことから採用されたそうです。
また、シーバスリーガルの新たな技術開発のための実験所的な役割も果たしていた為、新しい酵母株が開発されて、他の蒸留所で使用されることもあったそうです。
さらに1970年にはスコットランド初のガス燃焼式のポッドスティルを設置、この後は2回蒸留に切り替わったようです。
グレンキースのオフィシャルボトルは94年に初めて発売された時にはシーバス社のボトルとしては珍しく「1983」という蒸留年を記したものでした(ワインのヴィンテージの表記方法と一緒)が、その後は他のブランドと同じように熟成年数が記されるようになりました。
今日、グレンキースのオフィシャルボトルとして入手可能なシングルモルトはほとんどが1990年代に発売されたもので、10年ものが多くあります。
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