ダラスデュー(Dallas Dhu)蒸留所は1898年にアレクサンダー・エドワードが創業し、1983年に閉鎖となった歴史を持ちます。1988年に建物の寄贈を受けたスコットランド歴史的建造物・記念碑保存委員会の管理で公開されており、現在は博物館となっており、操業再開の予定はありません。ライセンスも1992年に失効したそうで、しかし、その建物は非常に美しく、年間に2万人以上の観光客が訪れるそうで、ウイスキー好き、歴史好きな方は訪れて見たい場所になっています。
蒸留所名のダラスデューはゲール語のDalais Dubh(黒い水の流れる谷)から来ています。スコットランド北東部の湾岸都市のインバネスから26マイルほど東に行った処にフォエスという古い町があり、蒸留所は町から1マイル南に行った丘陵地にあります。
ダラスデュー蒸留所はハイランドのモデル蒸留所になっていて、閉鎖時のオーナーであるDCL社(UD社=ユナイテッド・ディスティラリーズ社の前身)は所有している原酒をUDシリーズとして販売しており、また他の瓶詰業者によってもボトリングされているそうです。
ダラスデューの歴史を見ると、蒸留所を建築した起業家アレクサンダー・エドワードの手から、翌年の1899年にはライトアンドグレッグ社の所有に移り、1919年にJPオブライアン、1921年にベンモアディスティラー社と移り、そしてベンモアがDCL社に買収された1929年からは蒸留所の所有権もDCL社に移り、閉鎖。1936年に操業再開し、DCLの子会社のSMDに移管され、1983年に閉鎖という歴史を刻みます。
また、1939年には火災によって大きな損害を受け、火災と第二次大戦の影響で操業再開は1947年。かなり長い期間、操業を停止しています。
ダラスデューの原酒はブレンダーに人気を博し、故マイケル・ジャクソンも高評価していたそうです。その味わいは独特な甘みがあって、スムース。新たに製造されることは無いので、現在、流通している分もいずれは品薄となっていき、価格も高騰していくことが予想されます。
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