リンクウッド

リンクウッド 2008 12年 46度シグナトリー

リンクウッド

リンクウッドは1821年にスペイサイドのエルギン近郊でピーター・ブラウンにより創業しました。生産開始は1824年です。リンクウッドという名前はその土地にあった貴族の屋敷に由来しているそうで、かつては森に囲まれた美しい土地でした。
創業から100年はブラウン家の経営でしたが、1936年にスコティッシュ・モルト・ディスティラリーズの傘下に入り、同社がユナイテッドディスティラリー社に買収されて、リンクウッドもその系列に入ります。（現在はディアジオ社の系列に入っています。）

第二次大戦中の1941年から45年までは大麦不足の結果として一時的な閉鎖のあと、1945年にロデリック・マッケンジーによって再開されました。マッケンジー氏はリンクウッドの伝統の味を守るために環境の変化を嫌って、クモの巣さえ取り除くことを許さなかったという逸話が残っています。

1971年に大改修工事を行いましたが、古い建物や設備はそのままに新しい蒸留棟を建てたので、現在では同じ敷地内に蒸留棟が2つある形になっていて、古いほうがリンクウッドA、新しいほうがリンクウッドBとなっています。
リンクウッドの製品はほとんどがジョニーウォーカーやホワイトホースなどの原酒になっており、シングルモルトはほとんど出回っていませんが、ユナイテッドディスティラリー社による「花と動物」シリーズの一つとしてリリースされています。
リンクウッドの土地は毎年、白鳥が飛来する池を有しており、ラベルのデザインにも白鳥が使われています。仕込み水にはミルビュイズ湖近くの泉の水を使用しています。

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