リトルミルはスコットランド最古を謳う蒸留所で、現在は残念ながらすでに閉鎖されていますが、長い歴史を誇る蒸留所です。
リトルミルのある場所はハイランドとローランドの境界近くでオーヘントッシャンの北西にあるクライド川に面した場所にあります。区分はローランドの方に区分されています。
この場所で1750年代ぐらいからウイスキーの製造はされていたらしいですが、歴史に残る創業年は1772年。それ以後、リトルミルは何度か所有者が変わり、中でも1825年から39年まで蒸留所を保有したのは、おそらく市場初めての女性蒸留業者であると言われるジェーン・マクレガーで、歴史の重みを感じさせます。
1929年に一度閉鎖されますが、ダンカン・トーマスが蒸留所を買収し、1931年に再開します。このときに革新者として知られるダンカン・トーマスは設備を近代的なものと入れ替え、それまでのリトルミルはスコットランドでは珍しく3回蒸留を行っていましたが、2回蒸留へと変わっています。
1959年にバートンブランドがリトルミルを買収すると、60年台には実験的にリトルミルという銘柄以外にDumbuck、Dunglassという銘柄も販売開始。Dumbuckはかなりビーティで、Dunglassはわずかにピート香がしたそうです。
そうした試みも72年には終売となり、82年にはAmalgamated Distilled Productsという会社が蒸留所を買収。さらに84年にはArgyil Groupの傘下となって、操業停止になります。
そして、1989年にはギブソンインターナショナルが蒸留所を購入して操業再開。
やっと落ち着くかに見えましたが、1994年には、ギブソンインターナショナルが倒産したことにより、蒸留所は破産管財人のもとで一時閉鎖。
このときは「一時」とは言っても事実上の廃業だろうと言われていて97年には施設の一部も解体されます。
それに続いて2004年には火災が発生して、残った建物も大きな被害を受けて、現在では設備も撤去されて、住宅地になっています。
リトルミルは名称のみはロッホローモンド社が所有しており、一時は新蒸留所を建ててブランドを再興するという話が流れていましたが、それも最近では聞かれなくなっています。
現在のリトルミルは、かつての蒸留所時代に作られ樽に詰められた原酒から作れており、ハート・ブラザーズ社やハンターレイン社、キングスバリー社などのボトラーズがリトルミルの名前を冠した商品を市場に供給していますが、そろそろ品薄で価格も高騰気味です。
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