ヘイマンズ(オールドトムジン、ロンドンドライジンetc)について
ヘイマンズ(HAYMAN’S)はロンドン南西部のバーラム地区の蒸留所で、ビーフィーターの創業者であるジェームズ・バローのひ孫にあたるクリストファー・ヘイマンの手による蒸留所です。
ビーフィーターが大手資本の元に移る際に、ヘイマンは昔ながらの家族経営にこだわって、ジェームズバローリミテッドからコングロマリットの手に渡っていた建物を買収。現在の形に落ち着きました。
それからヘイマンズ蒸留所は、現在のクラフトジンブームにはるかに先駆けて、高品質なジンの製造を行っていて、150年以上も前のレシピを守り続けています。
ヘイマンズには10種のボタニカルが主に使われていて、公式サイトによると、マケドニアのジュニパーベリー、ブルガリアのコリアンダー、ベルギーのアンジェリカ、エジプトのレモンピール、スペインのオレンジピール、マダガスカルのシナモン、インドネシアのカシア樹皮、モロッコのオリス根、ウズベキスタン/アゼルバイジャンの甘草、インドネシアのナツメグ、とのことです。
これらのボタニカルを伝統的な銅製のスチルで蒸留しています。
18世紀に一般的であったジンで、一時はロンドンドライジンのためにほぼ造られなくなりましたが、近年のドラフトジンブームで見直されて、作るブランドが増えています。ヘイマンズは当時のレシピそのままに作り続けていてい、オールドトムジンの代表的な銘柄になっています。トムコリンズというカクテルのベースとしても知られます。
世界各地から厳選した10種のボタニカルを使って造られているヘイマンズ蒸留所の看板商品です。クラフトジンとして英国ではひじょうに高い人気を誇っているそうです。
スロージン
スロージンはSLOE GINと書き、スモモの仲間であるスローベリーを浸漬するジンになります。イギリス発祥といわれ、家庭で造られた混成酒です。
ロイヤルドックジン
英国海軍に供給しているスタイルのジンで、いわゆるネイビーストレングスと言われる普通のジンよりもアルコール度数が高いジン。
ヘイマンズでは、57度でボトリングしています。
ジェントリーレステッドジン
3週間だけ古いスコッチウイスキー樽でジンを休ませて(熟成させて)作るジン。この短い熟成で、スパイス系のボタニカルの風味を上げます。18世紀にロンドンの市中で売られていた当時のスタイルを蘇らせたものです。