ブラントン(Blanton’s)は、バッファロートレース蒸留所が造るプレミアムバーボンです。
バッファロートレース蒸留所は、1775年にハンコック・リーと兄弟のウィリス・リーによって、現在バッファロートレース蒸留所がある土地で蒸留事業を始めたのが始まりです。
1812年にはハリソン・ブラントンが蒸留所を建設し、その後蒸留所は持ち主を転々としますが、1992年にサゼラック社により買収され、落ち着きます。
ブラントンという銘柄名は1984年にバーボンウイスキーの聖地である、ケンタッキー州州都のフランクフォートの市制200年を記念したものだと言われます。
バーボン造りの名人と称されたアルバート・ブラントン少佐にちなんでつけられたものだそうで、現在のバッファロートレース蒸留所のマスターディスティラーであるエルマー・T・リー氏は、ブラントン少佐の弟子だそうです。
こうした歴史もあり、1984年にフランクフォート市市制200年を記念し、開拓者達に敬意を表して、バッファロートレース蒸留所ではブラントンを作るようになりました。
ブラントンは彫像してある原酒を複数の樽からブレンドするのではなく、1つの樽からボトリングするシングルバレルという手法をとっています。そのボトルには手書きで蔵出しの日時、ボトル番号、樽番号まで書かれていて、いわば世界に1つだけのバーボンになります。
通常のシングルモルトとは違って、こうのシングルバレルという手法を取ると、味の均一化はかなり難しく、かなり厳しい審査を通過した樽のみがブラントンの原酒用として熟成されることになります。
ボトルは特徴的な八角形のデザインで、キャップにはケンタッキーダービーのサラブレッドを形どったフィギュアがついています(8種類あるそうです)。
ラインナップはブラック、ゴールド、ストレート・フロム・ザ・バレルがあります。
ブラントン ブラック
アルバート・ブラントンから引き継いだレシピを忠実に守ったもので、アルコール度数は40°と一番低くなります。レギュラー品的な立ち位置です。
ブラントン ゴールド
最高のクォリティを持つ樽の原酒のみをボトリングしたもの。
ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル
より風味が良く、個性の強い樽の原酒を使ったもの。