キャメロンブリッジ(Cameron Brig)は、老舗グレーンウイスキー蒸留所のシングルグレインウイスキーになります。現在、スコットランドの東岸のエジンバラの少し北に位置するファイフのバンクスオブレーヴェンに位置するキャメロンブリッジ蒸留所の原酒を使用しています。
1824年に、ヘイグの創始者でスコッチウイスキーを世界に広めた大立者でいわゆるビッグ5の1人であるジョン・ヘイグが作った蒸留所になります。最初の連続式蒸留器(ONTINUOUS STILL)をを作ったのが、ジョン・ヘイグのいとこのロバート・スタインになりますが、この蒸留器で最初のウイスキーを生産しています。そして1929年にはポットスチル(単式蒸留器)を取り除き、以降はずっとグレーンウイスキーの製造を行っています。
スコッチウイスキーに限らず、ウイスキーの大きな分類として、モルトウイスキーとグレーンウイスキーという区分があります。モルトウイスキーは大麦麦芽を原料に作られたウイスキーであり、グレーンウイスキーはその他の穀物(小麦など)を原料に作られたウイスキー。スコッチの世界ではもてはやされているのがシングルモルトという、1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーをブレンドしたもので、グレーンウイスキーというとブレンデッドウイスキーの一部という印象があるのですが、実際には癖がなくて飲みやすいものになっていて、ファンも少なくありません。
ジャパニーズウイスキーでは、グレーンウイスキーとしては、グレーン蒸留所のサントリー知多蒸留所で作られる「知多」や、現在は販売品薄で入手困難ですがニッカのカフェグレーンなどが挙げられます。
スコットランドにはだいたい100ぐらいの蒸留所があると言われますが、これは基本的にはモルトウイスキーの蒸留所で、その他にローランド地方などには多くのグレーン蒸留所が点在しています。
現在、キャメロンブリッジ蒸留所では、デビッドベッカム、ディアジオのシングルグレインブランドのヘイグクラブの原酒の提供者として大きな注目を集め始めています。