ノッキーンは、アイルランドの密造酒と言われたポチーンの銘柄で、非常にアルコール度数が高いことで知られた蒸留酒です。
ポチーンはアイルランド語のPOTAが語源で、POTAは英語のPOT(釜)のことで蒸留釜から名付けられたそうです。
その歴史をたどると6世紀頃にはアイルランド人の初期キリスト教僧侶によって作られていたそうで、1661年に非合法化。300年以上も製造禁止されていましたが、家庭で庭先やガレージで密造されていて、「アイルランドの密造酒」という通り名があったそうです。
その密造酒が徐々に知名度が上がっていき、1997年についに合法化。
日本にもようやく少しずつですが輸入されるようになり、グランダロウ(グレンダロッホ)、バンラッティ、そしてこのノッキーンあたりが有名です。
ノッキーンは、アルコール度数90度という世界でも有数の高いアルコール度数で知られたお酒で、麦芽、大麦、カラスムギを原料にしておりほのかな甘みがある素朴な味わいのお酒です。
もちろん、90度をそのまま飲むのは無茶な話で、ソーダ水なりで割って呑むのが一般的です。