チャーターオーク(CHARTER OAK)は、現在はバッファロートレース蒸留所で作っている銘柄になります。
もともとチャーターオークは非常に大きなホワイトオークで、コネチカット州ハートフォードにあったとのことです。1662年に、英国王ジェームズ2世がコネチカット植民地に自治権を与え、その後継者のジェームズ2世が1686年に幾つかの植民地をニューイングランド自治領に統合、エドマンド・アンドロス卿を総督に任命して、それまでの植民地の憲章(CHARTER)を無効にしていきましたが、そのアンドロスから隠すために大きなオークの木のウロに隠したという伝説が残っていて、この木がチャーターオークと呼ばれるようになったそうです。
オークは1856年に激しい嵐で倒れ、その木材は現在ハートフォード議会議事堂に展示されている多くの椅子になったそうです。
オールドチャーターオークバーボンは、そうした伝説に敬意を評して名付けられたものです。
バーボンは熟成するのにオーク樽を用いていますが、特にチャーターオークではそのオークの素材にこだわりを魅せており、フレンチオークをはじめ、チンカピンオーク、モンゴリアンオーク、カナディアンオークなどを使っていて、それぞれどのオークを使ったか品名に明記しています。
例えばフレンチオークを使ったものは銘柄名が「オールドチャーターオークフレンチオークバーボン」となります。
フレンチオークは、フレンチオーク樽で12年熟成されており、世界最高のワインを熟成させるために使われてきたオークだけに、アメリカのオークよりも繊細な風味と絹のような質感が魅力です。
チンカピンオークは、チンカピンオークの樽で9年熟成。樽に組み立てられる前にこの背の高い木からおのオーク材は業界標準の3ヶ月よりもずっと長い2年間風乾され、フレーバーはより複雑になっていっています。
モンゴリアンオークは、東アジアで収穫された木から作られたオーク樽で10年熟成。キャラメル、パインの香りで、杉、クローブ、バタースコッチなどの味わいがあります。
カナディアンオークは、カナディアンオーク樽で10年間熟成されています。カナダ北部の長くて寒い冬と穏やかな夏は、カナディアンオークを特別なバーボンの製造に適したものにしています。