厚岸は、北海道の厚岸町の厚岸蒸留所の銘柄になります。厚岸は北海道東部の釧路総合振興局にある町で、天然の良港である厚岸湾がふかく入り込んで厚岸湖に通じているという地形で、釧路から50kgぐらい、根室から80kgぐらいに位置しています。
これまで厚岸といえばなんと言っても牡蠣が有名でしたが、そこに2016年に生まれたのが厚岸蒸留所です。
潮気を含んだ深い霧、清澄な空気、豊富な泥炭という地理的条件は、スコットランドのアイラ島を思わせます。
この厚岸の風土こそがジャパニーズウイスキーの新しいっ存在を生み出すと考え、堅展実業株式会社 が立ち上げました。この会社のオーナーは若い頃からアイラモルトに心惹かれ、そのアイラ島の風土に似た厚岸を選んだそうです。
ウイスキーはただでさえ長い熟成が必要な商品で、2016年誕生した蒸留所ではなかなか商品が揃っていない状況で、歴史を見ると2018年に「厚岸 NWE BORN FOUNDATIONS 1」を発売。その後、年に2回ずつFOUNDATIONSシリーズを重ねていますが、2020年2月になってようやく厚岸ウイスキー SARORUNKAMUY」というシングルモルトを発売。そして10月には「厚岸 シングルモルト 寒露」を発売。この「寒露」は二十四節気シリーズの第一弾にあたるそうで、5シーズン目にしてついにフルボトル(700mlから750ml程度の容量。)での発売になります。
価格は相当に高価になりますが、将来の一流蒸留所の駆け出しの頃のものが手に入ると信じて試してみるのも良いでしょう。
厚岸蒸留所 厚岸 寒露 700ml 55度 シングルモルト ウイスキー





厚岸 北海道蒸留所 シングルモルトウイスキー『立冬』2021 (700ml)55度 箱入
※ 2021年2月16日に業界の自主基準で「ジャパニーズウイスキー」の表示基準が決まりました。その内容について記事にしています。