オールドパース(OLD PERTH)は、1908年にピーター・トムソンによって始められたブレンデッドウイスキーの銘柄になります。
ピーター・トムソンは、スコットランドのテイ川右岸に位置する都市パース(PERTH)で食料品、ワイン、スピリッツの事業を開始。すぐに独自のウイスキーブレンドを確立して、その一つがオールドパースになります。
オールドパースは1969年ごろまで、モルト含有量が高く、しかも人気のマッカランが含まれていることから、入手困難ではあるが最高品質のブレンデッドウイスキーの一つとみなされていました。
その後、ピーター・トムソンリミテッドは卸売りと流通のみに専念するようになり、さらに同社は80年代に買収されて、インバーゴードン蒸留所の傘下に入り、さらに後にホワイトアンドマッカイの一部になっています。
さらに2013年からはモリソン&マッカイ社の傘下にあります。
モリソン&マッカイはパース地域で数少ないウイスキー会社の一つで、1980年代の独立系のボトラー兼ウイスキー商人だったのですが、個々のボトリングと一緒に多数のブレンデッドウイスキーとリキュールを製造していました。
1982年にマル島のバーソロミュー家によってジョンマレーアンドカンパニーとして設立され、2005年に元ボウモアの取締役であるケニーマッカイとロブスターリングが、ブライアンモリソンと息子のジェイミーモリソンとともに、会社の経営を受け継ぎます。
2013年にホワイトアンドマッカイで廃止されたオールドパースブランドを購入。ピート香とシェリー樽で熟成した原酒を使ってブレンド。再発売されるようになりました。
かつてのオールドパースの所有者であるピーター・トムソンリミテッドで働いていたケニーマッカイがこのオールドパースの買収に大きな役割を果たしています。
現在、オールドパースはオルトモアを中心に製造、全ての要素は親しみやすく、甘く豊かな味わいになっています。シェリー樽熟成されたピーティな原酒を使い、アルコール度数43°でボトリングされています。