KOMASA GINは、鹿児島の日置市に1883年(明治16年)に創業した焼酎の蔵である、小正醸造が展開するクラフトジンの銘柄になります。
小正醸造は、本格焼酎「小鶴」をはじめ、「メローコヅル」「猿」ブランドなどを展開しています。
その中で、KOMASA GINは130年以上に及ぶ焼酎作りのノウハウを生かして作られたクラフトジンになります。ジンも焼酎もいわゆる蒸留酒と呼ばれる分野の酒で、その蒸留にまつわる豊富な知識と高い技術を新たに生かすためのレーベルとして、2018年にスタート。
ジンはジュニパーベリーを始めとする、スパイスやフルーツなどの素材(ボタニカル)を浸漬して香り付けをしたお酒で、どんなボタニカルを使って作るのかについては、割合に自由度が高く、現在では世界各国で多くの蒸留所が、独自のボタニカルを駆使したクラフトジン作りをしています。
KOMASA GINでは、米焼酎をベースに、ジュニパーベリーとメイン素材以外のボタニカルは極力数を抑えています。
メインのボタニカルの味わいに大きな敬意を払っているためで、厳選した素材の持ち味を最大限に引き出すことを追求しています。
現在のKOMASA GINは桜島小みかん、ほうじ茶、苺の3種が用意されていて、いずれもその持ち味を遺憾なく発揮しています。
桜島小みかん
核となるのは、蒸留所のある鹿児島県桜島で冬の風物詩として親しまれている桜島小みかん。直径4cmほどの小さな実ですが、濃厚な甘みと香りが特徴。これにジュニパーベリーとコリアンダーなどを使用しています。
ほうじ茶
煎茶や番茶を赤茶色になるまで高熱で炒り、香ばしさを引き出したお茶です。飲みやすいお茶として親しまれています。
ジンのボタニカルとして使われるには珍しいですが、ジャパニーズクラフトジンらしさを感じる仕上がりです。
苺
苺の甘く爽やかな香りと、ハーブの奥深い余韻という相反する個性はお互いの個性を打ち消すことなく共存して、独創的なマリアージュになっています。
複雑に折り重なる香味の中に光る苺のジューシー感が良い感じです。