ジェームズEペッパー 1776は歴史ある銘柄を復活させたもので、ノンエイジ、6年、ライと用意されています。
もともとバーボンの名家ペッパー家によって誕生したウイスキーでしたが、1958年を最後に断絶してしまいました。
それが約50年の時を経て復活したのが、このジェームズEペッパー 1776になります。
ペッパー家の創業者エライジャ・ペッパーは、バージニア州のカルペパーでウイスキーづくりを開始したあと、ケンタッキー州に移り、現ウッドフォードリザーブ蒸留所の基礎を築き、2代目のオスカー・ペッパーの時代にオールド・オスカー・ペッパー蒸留所として事業を拡大。
オスカーの下で働いていたDrジェームズ・C・クロウがサワーマッシュ製法を確立したと言われています。3代目のジェームズEペッパー(大佐、1850~1906)の時代に蒸留所は人手にわたりますが、レキシントンにジェームズEペッパー蒸留所を建設。
アメリカ最大と言われたほどの蒸留所に育ちます。
ジェームズEペッパーは優秀な騎手でもあり、ケンタッキーで最高の厩舎も運営していました。そこから生まれたサラブレッドは有名なケンタッキーダービーやアメリカ全土、さらにヨーロッパのレースに出場。The Old Pepperという名前の華やかなプライベートレールカーで旅行し、自分のブランドを宣伝したそうです。
ペッパー大佐は祖父のオリジナルの革命時代のレシピの継続的な使用を宣伝し、オールド1776と名付けました。
そして、復活したジェームズEペッパー 1776は、ペッパー家のウイスキーの味わいを現代に再現するため、ウイスキーの起業家であるアミール・ピーという人物が手掛けたものです。
彼は、収集された資料や希少なオールドボトルを元に、インディアナ州のローレンスバーグ蒸留所、ケンタッキー州のバーズタウンバーボン社とパートナーシップを組み、10年を掛けて再現したものです。
さらに廃墟と化していたジェームズEペッパー蒸留所も当時の登録ナンバーをそのまま引き継ぎ再現。2017年から蒸留も再開されています。
ノンエイジのストレートバーボンは、当時と同じアルコール度数の100プルーフ(50°)、ノンチルフィルタードでボトリング、38%という高いライ麦比率のため、バーボンならではのスパイシーさがしっかりと感じられ、飲みごたえがあり、かつ上品な舌触りが特徴のストレートバーボンに仕上がっています。
ライはライ麦を90%以上使用し、やはり100プルーフ、ノンチルフィルタードでボトリングしています。ストレートやロックの他、ウイスキー・カクテルのベースとしても人気を博しているとのこと。