ジョジョランズは、「ジョジョの奇妙な冒険」のパート9に当たる作品。現在、ウルトラジャンプで連載しています。
「ジョジョの奇妙な冒険」は荒木飛呂彦が80年代後半から少年ジャンプで連載してきた漫画作品です。第一部は連載当時は伝奇色が強く、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーとの確執と奇妙な交流を描いた作品になります。
その後、第二部になって、主人公がジョナサンの孫のジョセフに代わって、敵も「柱の男」という古代の怪物にバージョンアップ。このあたりまでは、ジョジョは少年ジャンプでは中堅あたりをウロウロする作品で、いつ連載終了するのか判らないという危うさがあったのですが、それが変わるのが第三部。
スタンド、という概念を発明して、復活したディオとの因縁の確執を描いた作品になりました。このスタンドというのが、超能力バトルの超能力をスタンドという形で具象化したもので、人気爆発。
その後も主人公が変わりながら、様々な敵と戦い続けるという展開。
第6部のラストで世界が加速して一巡してしまい、これまでの登場人物の生まれ変わりが出てきたり、という展開になります。
そして、第9部。第5部のジョルノ・ジョバァーナ(ディオの息子が主人公だが、ディオは肉体がジョナサンのものになっているので、ジョースターの血統とも言える)の生まれ変わりが主人公。
ハワイを舞台に、「大富豪になる」という野望を叶えるべく、チームを組んで活動する少年ジョディオ・ジョースターの姿を描いています。
第5部あたりから、スタンドの能力が複雑で分かりにくく、特に連載時に読んでもあまりおもしろくないという評価になっているのですが、単行本が溜まってからまとめて読むと、本来の姿が分かって評価が上がるようになっています。個人的にも第5部の「黄金の風」はジャンプの連載を当時、拾い読みしていましたが、何だかなあ……というのが正直な評価でした。それがアニメ化されたものを通して見るとめちゃくちゃ面白い。で、単行本で読んでみると、紛れもない傑作だったのです。
世間の評価だと世界一巡後の第7部「スティールボールラン」は名作、第8部の「ジョジョリオン」はさすがに年齢のためか作風が散漫になっていてイマイチ、というのが通り相場らしいです。
そして、この第9部ですが、第4部の人気キャラでスピンオフも作られている岸辺露伴がまず最初の敵役として登場。およそ戦闘向きとは思えない能力の主人公チームに対して、ファンの間の最強スタンド談義で声が上がることもおおい露伴のヘブンズドアとの戦い、そこに謎の猫の正体不明のスタンドが絡んで……。
ジョジョリオンの時とは違って、かなりファンの評価も高く、作者もジョジョの最終章と言っていることもあり、注目作品です。
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