ジョジョランズ(The JOJOLands)5巻
ジョジョランズ(The JOJOLands)は、荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」第9部にあたるバトルアクション漫画で、現在ウルトラジャンプで連載中です。
連載開始は2023年3月号から。現在、単行本で4巻まで発表されていて、最新5巻が12月18日に発売予定です。各通販サイトではすでに予約受け付けが開始しています。
ジョジョランス(The JOJOLands)とは
ジョジョランス(The JOJOLands)の舞台はハワイ。このハワイで大富豪になるという野望を抱いた少年ジョディオ・ジョースターを主人公にした冒険が繰り広げられます。ジョジョは第3部からは主人公チームとも表現すべき、スタンド使いの仲間とともに戦うパターンが基本になりますが、今回の仲間は、このジョディオと兄のドラゴナ・ジョースター、パコ・ラブランテス、新たに加わったウサギ・アロハオエの4人チーム。
このチームが、ボスの校長先生の命令を受けて、日本の漫画家・岸辺露伴が持つダイヤモンドを狙って別荘に侵入。そのダイヤモンドと一緒に謎の溶岩を手に入れ、その秘密を探ろうとする過程で、第4巻でさらなる仲間のチャーミング・マンを得て……という展開です。
次の第5巻では溶岩の謎を追う展開になるのでしょうが、とにかくジョジョの物語はなかなか先が読みづらいのでどうなることか。私は単行本派なので、雑誌でどんな展開になっているのか知らないので、ネタバレを見ないように12月を待つようにします。
ジョジョの奇妙な冒険とは?
「ジョジョの奇妙な冒険」は荒木飛呂彦が1987年から断続的に連載してきたバトルアクション漫画の大河シリーズ。
少年ジャンプで当時連載されてきたバトルアクション漫画は、基本的に同じ主人公が次々に現れる強敵と死闘を繰り広げていくというものになるのですが、この「ジョジョの奇妙な冒険」の最大の特徴は、各部ごとに主人公が異なるという点。
しかも、第1部、第2部の主人公は波紋という呼吸法に端を発する戦闘法を駆使して戦う、というものでしたが、第3部でスタンドという概念が導入されました。このスタンドは、スタンド使いという能力持ちの人間が発現する人型やその他の形をした守護霊的なもので、スタンド使い以外には視認出来ず、このスタンドの能力によって雌雄を決するという形式が基本になります。
各スタンドごとに固有の能力をもち、いわば超能力をわかりやすく漫画的に表現したもので、この発明はこれ以後の超能力バトル漫画に大きな影響を与えます。
また、ジャンプを代表するバトル漫画の傑作「ドラゴンボール」ではスカウターに代表されるように戦闘能力が単純な数値で還元できるような面がありますが、ジョジョでは敵との相性やスタンド使いの頭脳や性格、意志の強さによって、勝者が決まるという点があります。それ故に単純な力押しで勝敗が決まるわけではないので、基本的にジョジョの戦いは頭脳戦になります。
スタンドを発明した第3部ではそれでも割と単純な戦いが多かったのですが、部を重ねるうちにどんどん戦いが複雑化し、スタンドも一見するとどこが強いのかよく分からない微妙な能力のものが増えてきて、特に第5部の「黄金の風」あたりだと細切れで読むと何やっているのかよく分からないのであまりおもしろくないのですが、単行本になってまとめて読むと評価が変わるという作品になっていきます。
特に、第6部までアニメ化されて改めて見直すと、こんなにおもしろかったっけと思うほど。
第7部にあたる「スティールボールラン」は西部劇の時代に遡り(というか、第6部の終わりで世界が一巡してしまって)、さらにスタンドに併せて、回転という概念も登場。新機軸を生み出しています。
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