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「勇気あるものより散れ」7巻新発売

コミック
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相田裕の最新作になります。

相田裕といえば、イタリアを舞台に少女達の死闘を描いた「ガンスリンガー・ガール」、普通の高校生の恋愛と青春を描いた「1518! イチゴーイチハチ!」と一作ごとに様々なテイストの作品を発表していますが、この「勇気あるものより散れ」は明治初年を舞台にした伝奇コミックになります。

歴史の闇を生きてきた不死の一族の少女と、戊辰戦争で死に損なった会津の侍が出会い、少女の願いである「母殺し」を実現するために戦っていくという物語です。

明治初年を舞台にした虚実ないまぜになった物語が語られるという形式は、山田風太郎ファンとしては山風の明治ものを思い起こしますが、相田裕の作品はさすがに山風ほど突拍子もない展開で読ませるというよりは、登場人物たちの心の動きや屈託、秘めた思いなどを丹念に描き出していくという方向性になっています。

それだけに一種の剣戟ものでありながら、バトルの派手さを売り物にしている作品とは一風違っていて、少々地味めな印象は否めません。

この7巻では前巻までの戦闘は一段落ついて、主役二人組の静岡への旅を描く展開でほっと一息。と思いきや、新キャラ登場でまた波乱の予感……というところです。

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