日本の小規模蒸留所
地ウイスキーの歴史
日本のウイスキー製造の歴史が事実上始まったのは、1824年の壽屋(現在のサントリー)山崎蒸留所の開設をもって当てるのが適当です。それ以前の1870年頃からウイスキーを名乗る酒が作られていましたが、これは今となっては到底ウイスキーとは呼べるものではありませんでした。
そうした中でも日清戦争後の1895年ごろからアルコール製造のためのイルゲス式連続蒸留機が日本に輸入されていて、1910年に愛媛県宇和島で連続式蒸留機を使って甘藷からハイカラ焼酎が作られています。さらに神谷酒造では1900年ごろから北海道旭川でアルコール工場の稼働をしはじめ、ウイスキーづくりもはじめています。この旭川工場は現在の合同酒精へと発展しています。
大阪では摂津酒造が1907年にアルコール製造を開始。摂津酒造は本格ウイスキーの製造を始めるために竹鶴政孝をスコットランドに留学させます。竹鶴は1920年に帰国しますが、折からの不況のためウイスキーづくりを断念。竹鶴は壽屋に入社し山崎蒸留所の立ち上げに関わりますが、その前に竹鶴は研究成果をノートにまとめ、摂津酒造の重役である岩井喜一郎に提出。戦後、岩井は本坊酒造に相談役として入社してマルスウイスキーの立ち上げを指導。
このマルスウイスキーは日本の「地ウイスキー」の嚆矢とも言えるものになります。
さらに1952年には北陸の若鶴酒造がウイスキー製造免許を取得してサンシャインウイスキーを製造開始。
兵庫県明石市の江井ヶ嶋酒造は1891年という早い時期にウイスキーを貯蔵する蔵を立てるなど、ウイスキーに取り組んでおり、1919年に蒸留工場を作り、現在では「あかし」「ホワイトオークウイスキー」などを製造しています。
その他、東北の笹の川酒造(チェリーウイスキー)、埼玉の東亜酒造(ゴールデンホース)あたりが日本の地ウイスキーメーカーとして知られてきました。
とは言え、ウイスキーはどうしても製造から出荷まで数年もかかるため、消費者の嗜好の変化に対応するのが難しく、割と簡単に事業の継続が困難になってしまうという難点があります。本場のスコッチウイスキーでも、名門蒸留所が何度も生産中止になったりオーナーが変更になったりという歴史を持っているほどです。
日本でも消費者の好みが焼酎やワインに離れた時期には地ウイスキーは相当に苦しい状況に陥ります。特に東亜酒造が経営悪化から買収され、ウイスキーの製造の中止と原酒の破棄を命じられるものの、経営者の息子が原酒を引き継ぎ、後にベンチャーウイスキーを設立してイチローズモルトを展開。これが折よく世界的なウイスキーブームにもちょうど乗っかり、記録的な大成功を収めています。
日本に限らず、世界各地で夢を求めてマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)を作って、ウイスキー造りに取り組む酒造家がたくさん生まれています。
日本では日本酒蔵や焼酎蔵の新規事業として始めるケースも多くあり、2024年の時点で開業準備中のものも含めて114箇所のウイスキー蒸留所が存在しています。
主な小規模蒸留所
現在、多くの小規模蒸留所が稼働しはじめており、その全貌はかなりのウイスキー好きでも把握しきれない状況にあります。
そうした中で、地ウイスキーの中でも歴史のあるブランド、注目を集める実力派ブランドに絞ってご紹介します。
安積蒸留所・笹の川酒造
笹の川酒造は創業明和2年(1765年)という福島県の酒蔵になります。清酒「笹の川」をはじめ、焼酎、ウイスキー、スピリッツ、リキュールなど幅広く手掛けていて、特にウイスキーについては昭和21年に製造免許を取得し、長らく地ウイスキーを作って来ました。昭和の終わりごろにはチェリーウイスキーが相当な伸びを示し、地ウイスキーの旗手の一つになります。
その後、2003年にはウイスキー製造を諦めた東亜酒造の原酒を預かり、これが後にイチローズモルトとして大輪の花を咲かせることになります。
現在、笹の川酒造のウイスキー造りの拠点は、2016年に創業の地から移築された伝統的な土蔵建築の蔵を蒸留所として改装し、安積蒸留所と名付けた場所になります。日本建築の白い漆喰の壁に囲まれた蒸留所の中にポットスチルやマッシュタンなどの設備が整い、ポットスチルの形状や熟成樽の違いなどから千差万別の香りや味わいを生み出しています。





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