ハイランドの特長
スコッチウイスキーの地域区分の「ハイランド」は、文字通りスコットランドのハイランド地方で作られるモルトウイスキーを指します。
ハイランド地方はスコットランド北部の広大な地域で山や谷が多い高地地方のこと。スコッチウイスキーの黎明期は、高率の酒税から逃れるために密造が盛んでした。そのため、人影がまばらなハイランド地方の奥まった谷の奥あたりに蒸留所が置かれることが多かったのです(製造に必要な水が得やすいという意味もありますが)。
今でも蒸留所名に「グレン◯◯」と名付けられているケースが多いのですが、「グレン」とは「谷」という意味です。
味わいは、ノンピート(麦芽の乾燥にピートを焚かないモルト)を使っているため、フルーティな味わいで、癖が少なく、初心者や女性でも愛飲できる銘柄が多くあります。
ハイランドの主な蒸留所
ハイランドはさらに細かく分けると東西南北の4地区に分類されることもあり、北部は比較的飲み応えのあるものが多くなる傾向にあります。
ダルモア
北部ハイランドの奥深いモリー湖から流れ出るアヴェロン川から取水して使用しており、滑らかでフローラルな風味を守るとに与えていて、ハイランドらしいハイランド・モルトに仕上げています。
グレンモーレンジィ
1843年にドーノック湾を望む穏やかな地に創業。スコットランドの蒸留所の中で最も背の高い蒸留機のおかげで雑味の少ないスムースな原酒を原木を選ぶところからこだわった特別な樽で熟成され、ひじょうに高い品質のシングルモルトを生み出しています。
トマーティン
トマーティン村で1897年に創業。当時はわずか2基の蒸留器で操業していましたが、戦後に生産能力を増強。スコットランド最大のモルト蒸留所と称されましたが、90年代に倒産。宝酒造が買収して現在に至ります。原酒の80%はブレンデッドウイスキーに使われ、シングルモルトはあまり市場に流通していませんが、最近はシングルモルトの方に力を入れており、軽めのピーテッド風味のク・ボカンなども作っています。
アバフェルディ
1898年に創業したアバフェルディ蒸留所で作られています。日本では人気が高いのは良いけど、プレミアム価格がついてなかなか入手できないサントリー山崎に風味が似ているとのことで12年が人気が高かったのですが、2024年に終売。ただし、本国などでは継続販売しているので現在は並行輸入に頼ることになります。
ジョン・デュワーの故郷に、息子のジョン・アレクサンダー・デュワーによって設立されて以来、現在でもデュワーズと深い関係があります。
ロッホローモンド
スコットランド最大の湖「ローモンド湖」の畔に位置しています。現在の場所での蒸留は1966年から。シングルモルトだけではなく、グレーンも蒸留しており、非常に多くのヴァリエーションを揃えています。
別銘柄でインチマリンというシングルモルトも作っています。
ベンネヴィス
19世紀初頭から操業している老舗で、竹鶴政孝が留学時代に修行し、1989年にはニッカウヰスキーが買収しています。現在では、ニッカの製品の中でかなりの量が使われているようです。
西ハイランドのフォート・ウィリアム地区、ベンネヴィス山の麓に立地しており、豊かな自然に囲まれており、雪解け水をウイスキーの仕込みに使っています。
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