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キャンベルタウン

キャンベルタウンについて

キャンベルタウンの特長

キャンベルタウンとは、キンタイア半島先端にある港町で、20世紀初めには北米への積出港であったことから、造船、漁業、炭鉱、そしてウイスキー産業で栄えた町でした。特にウイスキー産業においては、最盛期にはさほど広くない町に34もの蒸留所が存在し、「世界のウイスキーの首都」と呼ばれる存在でした。

しかし、品質よりも量を重視した生産のため、粗悪品の代名詞のようになってしまったところに、最大のマーケットである北米で禁酒法が施行され大打撃を受けます(アメリカで密造された粗悪なウイスキーがギャングによってキャンベルタウン製と宣伝されたことも大きなダメージになったようです)。

その結果、ほとんどの蒸留所は閉鎖され、現在では存続に成功したスプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所と、2005年にグレンガイル蒸留所(スプリングバンクが出資)の3つになります。

ただ、世界的なウイスキーブームに乗って、キャンベルタウンのシングルモルトは評価を受けていて、日本では比較的入手困難になるほどの人気を獲得しています。

キャンベルタウンの主な蒸留所

スプリングバンク

1828年にレイド家によって設立され、その後姻戚にあたるミッチェル家が所有。1872年にはミッチェル兄弟が仲違いして弟のウィリアム・ミッチェルがグレンガイル蒸留所を設立して独立。その後、全盛期を迎え、禁酒法以降苦難の歴史を歩むことになりますが、どうにか生き延びて、現在に至るまで実質的な創業家であるミッチェル家がJ&Aミッチェル社として、蒸留所のオーナーであり続けています。

一族所有であったことが幸いしたのか、現在になっても大麦の製麦からボトリングまでの全工程を自社内で行っている、唯一のスコッチウイスキーの蒸留所になります。また、伝統的なフロアモルティングも実施しており、キルン塔が現役の乾燥施設として稼働しています。その他の設備も創業当時のものが多く「操業している博物館」とも評されています。

日本人にとっては、ニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝氏がスコットランド留学の時にウイスキーづくりを学んだ蒸留所の一つとしておなじみの存在です。

オフィシャルのシングルモルトとしては、蒸留所名を冠したスプリングバンク、ロングロウ、ヘーゼルバーンの3種を出しており、スプリングバンクは2.5回蒸留が特徴で、麦芽は最初の6時間のみピートを焚き、後の30時間は熱風で乾燥させるという手法を取っており、僅かなピート感、滑らかな口当たりで知られます。

また、「モルトの香水」と呼ばるほど豊かな香りで、あらゆるウイスキーの中で最も「ブリニー」(塩味)だとも言われています。

ロングロウ

かつてスプリングバンク蒸留所の隣にあったロングロウ蒸留所の名前を冠したシリーズで、ロングロウ用の麦芽はピートのみを48時間焚くことで、アイラモルトのような経ピーピーとになっています。オイリーでパワフルな味わいが特徴で、本格的なウイスキーファンのためのシングルモルトと言えるでしょう。

ヘーゼルバーン

こちらもかつてキャンベルタウンに存在したヘーゼルバーン蒸留所の名前を冠しています。ヘーゼルバーン用の麦芽が一切ピートを使わず、ノンピートでスムーズな味わいになっています。

キルケラン

キルケランは、グレンガイル蒸留所のシングルモルトになります。

オリジナルのグレンガイル蒸留所は上述のように1872年にウィリアム・ミッチェルが創業しましたが、禁酒法下の不況で手放し、1925年には操業停止となっています。その施設は農業の倉庫に使われていたそうですが、2000年に現在の所有者のJ&Aミッチェル社のへドリーライト氏が新会社を立ち上げ復活させました。

これは当時、スコッチウイスキー協会がわずか2つの蒸留所しかないキャンベルタウンを地域区分から外す動きがあって、それを防ぐために復活させたと言われています。

グレンガイルという名前は、シングルモルトの名称としてはロッホローモンドが商標を持っているため、あらたにキルケランという名称でオフィシャルボトルがリリースされています。

キルケランとは、アイルランドの十二使徒の一人である聖キアランに由来するそうです。

キルケランは、原料の麦芽はスプリングバンクにてフロアモルティングされたものを使用。ピートは蒸留所から数キロ離れたマクリハニッシュ炭田のものを主に使っていて、2回蒸留。年に4ヶ月だけスプリングバンクの技術者がグレンガイルに出張して作っているそうです。

グレンスコシア

1823年にキャンベルタウンで創業。当初は順調な経営でしたが、それでも1895年には最初の売却があり、怒涛の20世紀に入ると10回もオーナーが変わっています。

さらに何度も閉鎖されていますが、その都度復活を果たし、現在ではロッホローモンドがオーナーになってウイスキーづくりが続いています。

ただ、近年の世界的なウイスキーブームの中で、グレンスコシアは人気が急上昇しており、日本でもバーでも入手困難な銘柄になっているほど。

潮風の塩味とピートの奥にある柑橘系のフルーティさやミントの爽快感が愛されています。

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