もうすぐ、諸星大二郎画業55周年記念の企画「諸星大二郎短編集成」の発売が開始になります。
さらに予約受付も開始になっていて、アマゾンで一通り予約しましたが、全12巻で32500円と結構な金額になります。長年ファンをやっているのでだいたい読んだ作品ばかりなのに3万オーバーはさすがに悩みましたが、こうなるともうお布施みたいなものです。
だいたい2ヶ月に1回の配本で、最終巻は来年の12月に発売予定と長丁場ですね。
1月31日に第1回配本の2巻が発売になりますが、初期の傑作「失楽園」や珍しいギャグ「マンハッタンの黒船」他11作品を収録。
ここで判明している第2回以降の配本についての情報を掲載しておきます。
第2回配本 諸星大二郎短編集成 3 地下鉄を降りて
「徐福伝説」「遠い国から」「コンプレックス・シティ」など全14作品。3/30発売。
この中で気になるのが「徐福伝説」。秦の始皇帝の時代に倭国を訪れたという徐福を描いた一作。悲痛な結末のラブロマンスなのですが、ベースにしっかりと伝奇と民俗学的な造詣の深さが感じ取れる、諸星ならではの作品です。
第3回配本 諸星大二郎短編集成 4 砂の巨人
「砂の巨人」ほか13篇。5/30まで。
確か「マンガ少年」で掲載してあったのを読んだのが最初だった記憶があります。舞台は砂漠化する前のアフリカ北部。
第4回配本 諸星大二郎短編集成 5 流砂
表題作「流砂」、中編「ミノスの牡牛」、ショート作品など全16篇。7/30まで。
ギリシャ神話に題材を取った「ミノスの牡牛」ですが、いわゆるギリシャの黄金時代を迎える前のミノス文明の仄暗い性格が、諸星の作風によく似合っています。
第5回配本 諸星大二郎短編集成 6 影の街
表題作「影の街」ほか中編「闇の鶯」、「カオカオ様が通る」など13篇。9/30まで。
和風ホラーの「闇の鶯」に、怪作「カオカオ様が通る」など、割りとまとまりが感じられない作品集になりそう。
第6回配本 諸星大二郎短編集成 7 塔に飛ぶ鳥
「塔に飛ぶ鳥」のほか「壁男」の連作など全12篇。11/30まで。
「塔に飛ぶ鳥」の寓話的な雰囲気が素敵。「壁男」は原作ではヒロインがほぼ全編に渡って全裸なのに、映画化ではちゃんと服着てます。
第7回配本 諸星大二郎短編集成 8 Gの日記
表題作「Gの日記」のほか、「深海人魚姫」など多数のカラーページを収録。
「Gの日記」のGはグレーテルのこと。チャバネのあいつのことではないのでご安心を。
第8回配本 諸星大二郎短編集成 9 風が吹くとき
表題作「風が吹くとき」ほか、連作「バイオの黙示録」など全12篇。2027年の4月3日発売予定。
「バイオの黙示録」は連作で1冊本になっています。同内容で丸ごと第8回配本だったら、ちょっと不満があるかな。
第9回配本 諸星大二郎短編集成 10 シンデレラの靴
表題作「シンデレラの靴」「闇綱祭り」他全14篇。2027年5月31日
割りと近年の作品。と言ってもすでに10年以上経っていますが。
第10回配本 諸星大二郎短編集成 11 影人
表題作「影人」のほか「オリオンラジオの夜」など全16篇。2027年8月2日発売予定。
こちらも割りと近年の作品。「オリオンラジオの夜」はそれまでの諸星作品には無かった独特なペーソスに彩られた作品です。
第11回配本 諸星大二郎短編集成 12 月童
表題作「月童(ユエトン)」、「星童(シントン)」連作ほか14篇。2027年10月3日
「月童」「星童」は中国を舞台にしたホラー。近年の諸星の短編は「諸星大二郎劇場」で発表されることが多く、「オリオンラジオの夜」と同じ。なお、この集成も劇場と同じビッグコミックスの編集部が主体になっているので、収録はしやすいのでしょうね。
多分、編集部の偉い人に諸星ファンがいるのでしょうね。
第12回配本 諸星大二郎短編集成 1 生物都市
第7回手塚賞受賞作「生物都市」、デビュー作「ジュン子・恐喝」など全21篇。2027年11月30日。
第1巻が最後に配本。「生物都市」は1974年に諸星が第7回手塚賞に応募して入選した出世作。このときにあまりに個性的なアイディアなので、選考委員の1人が同じく選考委員の筒井康隆に「他に同じアイディアの作品が無いのか?」と問い合わせたというエピソードがあります。
ほぼ2年にわたる配本。すでに思い切って全巻、購入したので後は届くのを楽しみに待つだけ。とりあえずは自宅の本屋の諸星コーナーを広げないとなりません。
それと、全巻そろえたらなにか特典が欲しいなあ……。

コメント