九井諒子のヒット作「ダンジョン飯」の最終巻です。
ダンジョン飯は、年10回刊行という珍しいペースの漫画誌「ハルタ」で連載している作品で、2014年から、2023年まで全97話で完結しました。
異世界ファンタジーなのですが、なろう的な雰囲気は割りと薄めで、古典的なファンタジー作品に登場しているモンスターを、現実に存在する調理方法で料理しながらダンジョンを踏破していくというものになっています。
ファンタジーのヴァリエーションの一つで、同時にグルメ漫画のヴァリエーションの一つでもあるというもの。どちらのジャンルも多くの作品が存在しているので、単純な展開ではなく、大喜利のようにどんな組み合わせで新鮮味を出すのかがポイントになっています。
連載開始当初からけっこう漫画好きの間で話題になっていた作品で、最初の出オチ部分が終わってからも、話を理詰めで進めていく説得力のある展開で、高いクオリティを維持しています。
なお、2024年1月から連続2クールでTVアニメが放映予定になっています。原作が終了してからのTVアニメ開始なのできっちりと最後までやってくれる筈。アニメファンとしては、こちらもかなり楽しみです。
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